『ハサミ男』 殊能将之

ハサミ男 (講談社ノベルス)

ハサミ男 (講談社ノベルス)

 


女性を狙った連続殺人事件。
犯行に共通しているのは、遺体にハサミが刺さっている点。
犯人の『ハサミ男』は第三の犠牲者に狙いを定めて
ひっそりと犯行の準備を始めるが、
そんな時、狙った女性が殺害されているのを発見する。
しかも、その遺体にはハサミが突き刺さっていて…。


完全にミスリードされましたorz
途中でそれが発覚するシーンがあるのですが、
まったくそれに気づかずに読みすすめていたので、
完全にその展開についていけず、とまどってしまいました。
納得できず、再読したところ、途中で感じた違和感が全て解消されました。
その違和感についてもうちょっと気にかけていたら、
スリードに気づくことも出来たんだろうなぁ。
しかし、それと同時に自分の『偏見』にも気づかされました。
こういう人間に対して他人はこのように反応するはずなのに、
と考えることによって生じる違和感。
それはつまり私の中にある偏見なわけで。
そのせいか、イマイチしっくりしない読後感でした。