『海辺のカフカ』 村上春樹

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)


ついに読みました。
ゼミの先生が薦めてくれて、前から読もう読もうと思ってたのですが、
今日の郡上までの時間を利用して、ついに読み終えることができました。
この本は結構最近書かれた本なんですね。
今まで読んだ村上春樹の本は、なんだか隔世の感があったので、
なんだかあんまりぴんとこなかったのですが、
これは今までのよりよかったです。


主人公は15歳の少年。
世界で一番タフな15歳になることを目指して自分を鍛え、
そして、15歳の誕生日を迎える夜に家出をします。
向かう場所は四国。
たどり着いた街で、少年はある私設図書館にたどり着きます。
そこで少年はゆるやかな時をすごすのですが……


もう一人の主人公はナカタさん。
ナカタさんは字が読めないけど、猫とはしゃべれるおじいさんです。
その特技を生かして、ナカタさんは猫探しをします。
さて、今回頼まれたのは猫のゴマちゃんを探すこと。
いろんなねこさんから話を聞くうちに、ナカタさんは不思議な人物についての情報を得ます。
なんでも、その人は猫を捕まえてはどこかに連れて行ってしまうようで。
ナカタさんはその人に会うために何日も待ちます。
そしてある日、ついに使者が現れて……


全然関係のないように思われる2つの話が、物語が展開するうちに絡んできます。
ちなみにあらすじは冒頭の話なので、本筋はもっと異なってきます。
やっぱり春樹ワールドが繰り広げられていました。
内省的?なのかなぁ。
読後感はいつもと同じような感じでした。