『半島を出よ』 村上龍

半島を出よ (上)

半島を出よ (上)

半島を出よ (下)

半島を出よ (下)


上下で雰囲気の違う作品でした。
上巻は日本のふがいなさに悲しくなり、
かなりリアルな展開で、へこみそうでした。
下巻はむしろ冒険活劇という感じ?
面白く読めました。
ただ、政府にもうちょっと頑張ってもらいたかった。
これじゃあ日本は駄目じゃんって思う。


この本を読んでよかったと思うのは、
登場人物のひとりひとりにドラマがあって、
それぞれの人生観が垣間見れるところ。
個人的には、端役なんだけれども、福岡市の公務員の女性の、
「何かを選ぶというのは、何かを捨てるということなんだ」
というセリフが印象的でした。