『エンド・ゲーム―常野物語』 恩田陸

エンド・ゲーム 常野物語 (常野物語)

エンド・ゲーム 常野物語 (常野物語)


以前読んだ「光の帝国―常野物語」の長編。
(読んだはずなのになぜかレビューが書いてないけど…)
不思議な力を持つ常野一族の心温まる話がなんとなく印象に残っていて、
それで、長編を読みたいと思っていたら発見して、
期待して読んだら、なんだか話の雰囲気が違っててどうも違和感が…。


正体不明の「あれ」と裏返すか裏返されるかの闘いを繰り広げる常野一族。
物語は一族の中でも異端の拝島一家を中心に始まる。
ある日突然失踪した父。
旅先でこん睡状態に陥った母。
目の前に現れる「あれ」を嫌い、その力を忌むようになった娘。
そんな娘の前に現れた「洗濯屋」の謎の男。
娘は母の意識を取り戻すため、失踪した父に会うため、そして、この忌むべき力を捨て去るために、謎の男と力の起源を探し始める。
その果てに明らかになった事実とは…。


この謎の男が怪しすぎて、敵か味方かわからなくて、
読み進めるうちに娘も父も母もあいまいな存在になって、
何がなんだかよくわからないというか、
結局ハッピーエンドだったかすらよくわからない話でした。
謎。