『孤独か、それに等しいもの』 大崎善生
- 作者: 大崎善生
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/09/22
- メディア: 文庫
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前に『パイロットフィッシュ』を読んだときにも思ったけれど、
この人の話はなんだか好きだ。
読んだ後にがつんと感動するわけではなくて、
ひっそりと心が温かくなるような、そんな話。
今回は短編集。
心に何らかの傷を負った人々が、それを乗り越えていくまでの話。
そういうとなんだか陳腐に聞こえてしまうのが悲しい。
ひとつひとつの描写が綺麗で、心にすっとしみこんで、
読み終わったらなんだかすっきりする。
そんな、心地よい本でした。