『日輪の遺産』 浅田次郎

日輪の遺産 (講談社文庫)

日輪の遺産 (講談社文庫)

最近は新しい作家を開拓しようと思って、浅田次郎を読み始めてます。
そしたら面白くてはまっちゃいそうです♪
これは歴史小説なんでしょうね。

帝国陸軍マッカーサーより奪い、終戦直前に隠したという時価二百兆円の財宝。
老人が遺した手帳に隠された驚くべき真実が、五十年経った今、明らかにされようとしている。
財宝に関わり生きて死んでいった人々の姿に涙する感動の力作。」

って裏表紙に書いてあるんですけど、別に財宝を掘り当てる物語ではなくて、
終戦直後の人々の様々な想いが伝わってくる作品です。
私は歴史小説にはあまり興味がないし、戦争の話とか好きじゃないんですけど、
これは本当によかったです。
引き込まれるように読んでしまいました。
前に読んだ『シェラザード』
シェエラザード(上) (講談社文庫) シェエラザード(下) (講談社文庫)
も戦争末期の話で、こっちも同じように魅力が満載です。
こういうふうに戦時中の人々の想いを知るというのは、
学校の教科書で学ぶのとは全然違っていいものだなぁと思いました。
太平洋戦争に対するイメージがちょっと変わった気がします。