『ブラフマンの埋葬』 小川洋子

ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)

ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)


僕とブラフマンがすごした、ひと夏の物語。


…としかいえません。
あらすじは何てことありません。
しかし、なんというか、読んでて幸せでした。
さすが小川洋子さんです。
単なる動物との交流を描いただけでなく、
いろいろな愛情を表現したり、話の途中で少し毒を効かせていたりしていて、
平凡な物語でも、彼女の手にかかると魅力的な瞬間に変わってしまうような、
そんなすばらしい文章を書く人だなぁと思います。
秋の夜長にじっくりと読むのにふさわしい1冊です。